エイトシーのオタク語り

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行きどころの無いオタクの独り言

攻殻機動隊の映像作品の話(その2)

 どうもエイトシーです

 

 続きです、一本目はこちら…

 

eight-c.hatenablog.com

 

攻殻機動隊ARISEシリーズ

該当タイトル

攻殻機動隊ARISE

攻殻機動隊ARISE PYROPHORIC CULT

攻殻機動隊新劇場版

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 シリーズ全体としては最も新しい時代のシリーズで、2015年ごろに黄瀬和哉監督によって制作されました。

 

 ストーリー全体の特徴として、公安9課(攻殻機動隊)結成以前の時系列を中心にストーリーが進んでいきます。それゆえ、組織としての攻殻機動隊の解説が薄く、やっぱり初視聴には向かないと個人的には考えています。

 

 また、以前紹介した2作品と異なり、この頃の少佐にはまだ未熟で成長過程なイメージが強く、以前の2作品の比較的マッシブな少佐と比べると、ちょっと見劣り…というか解釈違いというかがおこる可能性……いや、「私は起こりました。」としましょう…

 

 ただ、ARISEシリーズでは他のアニメシリーズに比べて「仲間感」が強く、前回紹介したSACシリーズでモブ以上脇役以下だったキャラ(ボーマ、サイトウなどなど…)にもしっかりキャラづけがされていて、感情移入がしやすくなっています。

 

 さらに、攻殻機動隊の中ではどうも比較的原作漫画版に近づける努力をしているようで、荒巻課長と少佐の因縁や、ちょっとお茶目な少佐の言動などなど、ほんのりと原作っぽい設定があったりもします。ただ、それもSACとかを先に見ちゃうとただのノイズになっちゃったりもするんですが……

 

まとめ

攻殻機動隊結成前の物語

・比較的お茶目で未熟な少佐

・仲間感強め

・原作より?

・初見には向かない

 

実写版

該当タイトル

・ゴースト・イン・ザ・シェル

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 2017年にスカーレットヨハンソンを主役に迎えた攻殻機動隊の実写版です。タイトルは原作の副題ですね。

 

 原作改編やホワイト・ウォッシュ問題等々、賛否両論を産んだ本作ですが、一本の映画として見ると、映像はとても綺麗だし、世界観もよく、ストーリーもわかりやすい、意外としっかりしています……ただ攻殻機動隊としてはちょっと…

 

 本作の特徴としては、他のアニメ作品のいいとこ取りで構成された世界観です。基本的なストーリー進行は一番最初のアニメ映画版攻殻機動隊に近いのですが、出てくる敵や博士がイノセンスを元にしていたり、監督が最初に見たのがS.A.C.を最初に見ていたらしく、作品の雰囲気が近かったり、敵の名前が「クゼ」だったり、攻殻のいいところを盛り込みまくった作品になっています。

 

 もう一つの特徴として、少佐にいかにも主人公的なキャラクター付けがされており、劇場版やS.A.C.でのクールな少佐とはちょっとかけ離れています。ただ、そのおかげで、初めて攻殻機動隊を見るひとは意外としっくり来るかもしれません。

 

 というわけで、攻殻機動隊としてはちょっと難があるものの、作品の要点をしっかり押さえていたり、初見でもわかりやすいキャラ付けがされていたりで、実は初視聴には意外と向く作品なのではないかな〜なんて個人的には思います。ここである程度ストーリーの流れが理解できれば、劇場版やARISEを見てもある程度内容は理解できるのではないでしょうか。ただ、これだけ観て終わるのは絶対に違うと断言できるので、これを見たら何か一つアニメは見てください。

 

 ところで、白人の少佐よりビートたけしな荒牧の方が大問題だと思う私です。

 

まとめ

・世間では賛否両論

・映画としては良し

・少佐のキャラ付けは一長一短

・各アニメのいいとこ取り

・実は初見に向く?

 

 

というわけで、攻殻機動隊の映像作品についてはまとめ終わりました……

 

が、この場で言及しなければならない作品があります……

 

ズバリ、原作です。

 

 

 

原作

該当タイトル

攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL

 

 こちらの漫画は、士郎正宗先生によって、1989年に描かれた漫画です。

 

 実は私、恥ずかしながら2021年10月現在原作未履修となっております。なので、ストーリーについて詳しく語ったりすることはできません。しかし、どんな作品なのかという噂話などなどは小耳に挟むので、ちょこっとお話しします。

 

 まず大前提として、少佐はクールでかっこいいキャラクターではなく、明るくお茶目なキャラクターです。そして、作品の特徴としては、哲学よりも何よりも、弱きを助け強きを挫く勧善懲悪なストーリー展開らしいです。その上で、攻殻機動隊らしい哲学的な問いかけや、サイバーパンク世界の圧倒的な書き込みと設定などなど、とてつもない漫画になっているようです。

 

 そして、履修難易度がもっとも高いことでも有名で、とてもややこしい漫画です。具体的にどの程度かというと、通称オタキングと呼ばれる岡田斗司夫氏が自身のYouTubeチャンネルにて序盤数ページの解説を行う動画あるのですが、一時間みっちり語り尽くしています。

 

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 正直この動画を見ると、「攻殻読んでみたい!」という気持ちと同じくらい「こんな漫画読めるか!」という気持ちも感じてしまいます…

 

 ただ、原作好きの岡田氏曰く「攻殻機動隊のどのアニメ作品も原作が持っている圧倒的な高みに到達していない」とのことなので、アニメシリーズの履修が完了した今、満を辞して挑みたい作品であります。

 

 

 というわけで、攻殻機動隊のお話でした。

 

 攻殻機動隊は、日本が世界に誇るSF作品であるにも関わらず、その難易度ゆえ一般的な人気は獲得できていません。もしもこの記事が、攻殻機動隊に触れる一つのきっかけになるのであれば幸いです。

 

 もっと語れる仲間が欲しいんじゃ〜

 

 

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