エイトシーのオタク語り

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行きどころの無いオタクの独り言

史上稀に見る賛否両論 「マトリックス レザレクションズ」を見てきた話 その1(ネタバレ無し編)

 どうもエイトシーです。

 

 受験真っ盛り、コロナ真っ盛りですが、奇跡的に平日に完全フリーな日を確保できたので、年末からずっと言ってた”「マトリックス レザレクションズ」を見に行く”を実行に移してきました。今回はその感想を書き殴りたいと思います。

 

 

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 まず、私自身の「マトリックス」との出会いをちょっぴり…

 

 そもそも私はマトリックス直撃世代ではなく、両親が購入していたトリロジーのDVDを見たのが大体小学中学生くらいの頃でした。その圧倒的なアクション、ファッション、映像美、世界観、そして哲学の数々。それらはちょうどいい具合に厨二病心にぐっさりと突き刺さり、マトリックストリロジーは私にとって最高の映画の一つになりました。

 

 …そんなマトリックスの続編。直前にトリロジーを復習したり結構楽しみだった反面、はっきり言って期待はあまりしていませんでした。ぶっちゃけ、「6割くらいの出来でもまぁ…」くらいの期待値でした。それだけ、初代の「マトリックス」は伝説的な映画だったし、それを超えるハードルは高いと考えていました。

 

 

 

 

 んで、どうだったのかと言うと…

 

 

 

 

 最っっっっっっ高の「マトリックス」続編でした。

 

 …正直、見終わった時は感激しまくって、何が賛否両論なのか理解に苦しむほどでした。「まぁーた売れないYoutuber(笑)が出鱈目こきやがって…」と思っていました。それだけ、私にとっては素晴らしい作品でした。

 

 ただ、その後しっかりレビューを見て、「賛否両論」の意味もある程度理解できたので、そこも併せて書きます。

 

注:今回はネタバレ無し版のため、ストーリーに極力触れないようにしています。それでも、軽微でもネタバレが嫌な人はブラウザバックしてください。

 

・よかった点

 

 第一に、この作品は「マトリックス」を、ちゃんと現代に持ってくる事に成功している点が素晴らしいです。

 …わかりにくいので、「シン・ゴジラ」を使って例えます。

 「シン・ゴジラ」の素晴らしさは、もはやただの“キャラクター“になってしまったゴジラを「巨大不明生物」という初代に近い恐怖の対象として描いている点だと考えています。

 「マトリックス レザレクションズ」もこれにかなり近く、すでに単なる“良作のフィクション“として歴史に残ってしまった「マトリックス」という存在を、もう一度“自分事“と捉えられるような描き方をしています。

 つまり、「レボリューションズ」のラスト、人類の解放を約束したアーキテクトに対して、“どうして私たちは解放されないのか?“という子供のような無邪気な問いにそこそこちゃんと言い訳を用意していました。

 

 そして、キャラクターも魅力に溢れていました。正直不安要素だった「新モーフィアス」も、オリジナルとは異なりながらも、ミステリアスで興味深いキャラクターとして描かれていたし、新キャラの「バッグス」もとても魅力的で、彼女の存在によって、あの映画がより現実味を持って描かれていると言えます。

 

 そして、ファンなら思わずニタニタするような旧作のオマージュシーンや小ネタも随所に散りばめられています。そして、そこに“さらなる仕掛け、暗喩“もされていて、見事に「これぞマトリックス!」という癖のある体験ができるようになっています。

 

 

 

・悪かった点

 

 まず、シーンのインパクト、特にバトルシーンが少し薄味気味でした。確かに、シーンの美しさ、斬新さは「マトリックス」の魅力の一つです。バトルシーンも、初代のようなド派手さはなく、“どこかで観たような“感じに留まっていました。なので、そういうのを期待して観に行くと、確かに評価はかなり変わってしまうと思います。ただ、私は正直マトリックスの映像は2、3の時点ですでにボチボチだったと思っているので、あんまり気になりませんでした。

 

 もう一つ、詳細は省きますが、作品前半の“メタ描写“で少し賛否が分かれていて、「ややこしい」とか「主張、思想が強過ぎる」という意見がかなり目立ちました。私はむしろ、マトリクスをリアルに感じられて好きな描写だったんですけどね…

 

 

 

 

 感想をまとめますと…

 

・「マトリックス」をフィクションからもう一度リアルに持ってきている。

・新キャラはかなり良し

・旧作オマージュも豊富&仕掛け有り

・アクション、映像表現は弱め

・メタ表現は賛否あり

 

 

 というわけで、以上が私の感想になります。

 

 …正直執筆時点で私自身も「なんだこのぼんやりした記事は!」と思っています。ごめんなさい。ネタバレ避けようとするとこうなっちゃうんです。いずれ「ネタバレ有り編」で詳しく語りますので、それまでご容赦ください。