どうもエイトシーです。
つい先日、話題になっていたストップモーションアニメーションである「JUNK HEAD」がアマプラ入りしました。予告編をYoutubeで見かけてからめちゃくちゃ気になっていた映画だったので、マジでアマプラ感謝です。
・あらすじ
はるか昔、人類は人工生命体の「マリガン」の創造に成功する。自我を持ったマリガンと人類の戦争により、マリガンは地下にて生活を始めた。そこからさらに長い年月が経ち、無限の寿命と引き換えに生殖能力を無くした人類が謎の病原菌によって大きく数を減らしてしまう。そこで人類は、生殖能力を持つ遺伝子を求めて、マリガンたちの住む地下世界へと1人の人間を送るのだった…
・ポイント
ちょっと自分の話をします。
私は「劇場版 攻殻機動隊」が好きです…ただ、お勧めしません。映像表現は圧倒的ですがキャラ付け、ストーリーの面白さではちょっと人を選びます。私はファーストシリーズの「機動戦士ガンダム」が好きです…ただ、お勧めしません。作画が不安定でストーリーも今でも大いに楽しめるもの…とはお世辞にも言い難いです。
そのうえで…
私エイトシーは「JUNK HEAD」を圧倒的にお勧めします。この映画は、映画好きとかストップモーションアニメ好きとか、そういう括りを取っ払って、全員におすすめできるほど、素晴らしい作品でした。
まず、予告編やあらすじをご覧になってもらうと分かると思いますが、いかにもカルト映画っぽいヤバめな世界観、キャラクターしてるなー……という感じになると思います。確かに、キャラ造形は万人受けはしずらそうだし、ストーリーもなんだか重苦しそうな印象を受けるかもしれません。
しかし、それは完全に杞憂です。
何故か…
実はこの映画のストーリー、めちゃくちゃ王道の冒険物語です。
予告見ただけでは信じられないと思いますが、この映画は、主人公の大冒険あり、強力な怪物あり、コミカルなキャラクターあり、カワイイヒロインありの超王道冒険物語です。正直ストーリーだけで言うならディズニー映画とかにしても全然違和感ないくらいです。
いやいや、あんなキャラ造形のヒロインが可愛いわけないだろ！！…と思われるのも無理ないですが、マジで可愛いです。なんなら下手な人間のヒロインよりよっぽど可愛いです。
また、コメディ描写に関しても、ギャグアニメのお約束展開をしっかりと抑えているので面白く仕上がっているし、かと思えばアクション描写は、ストップモーション映像なのを忘れるくらいガッツリ動き回っていて、見応えがありました。
と、ここまでこの映画がどう王道なのかをお話ししました。じゃあカルト映画じゃないのか……答えはNOです。
この映画では、地下で独自進化を遂げたマリガンたちの日常を主人公と同じ目線で追体験していくことになります。私たちにはかなーりキモめに感じるような描写もちょこちょこありますが、「キーもい……けど……まぁそういう文化なのかな……」と妙に納得してしまいます。なんというか、ちょっとした海外旅行のカルチャーショックくらいな気持ちになります。…まぁ、「クノコ」はちょっとキツかったけど…あれだって普通に畜産な訳で…
また、もう一つ面白かったのが、作中の言語についてです。作中の登場人物たちは、作者の方が考えた独自言語を喋っているのですが、この独自言語がちょっぴり理解できるようになってきます。例えば、作中で主人公が「ポン太（字幕）」と呼ばれることがあるのですが、そのシーンで絶対「ﾍﾟｯｺﾝﾁｮ」と聞こえてくるので、「…ああ、こいつ今『ﾍﾟｯｺﾝﾁｮ』とか呼ばれてるのか…」みたいになります。結構面白いです。
まとめです。「JUNK HEAD」は、圧倒的な世界設定とキャラ造形を持ちつつ、物語としてはあくまで王道展開に則っているので、いろんな人にお勧めできる最高の映画です。私にとっても、忘れられない大好きな映画の一つになりました。アマプラなら無料で見れるので、ぜひ見てみてください。
さて、最後にいいニュースと悪いニュースがあります。実はこの「JUNK HEAD」、ラストで完全解決をしていません。実は、全3部作での構想があるそうで、これから制作するそうです。
えぇ…この映画は作者の堀貴秀さんが一人で7年かけて作ったそうです、なので、単純計算で……完全完結までざっと14年かかる計算になります。みなさん、健康に気をつけて気長に待ちましょう。
ｻ-ｲ、ﾅｲ、ﾀｲｶｲ、ｾﾞｰ、
ﾀﾞﾝﾎﾞｰ！！！！！！
