どうもエイトシーです。
2022年6月25日、「シン・ウルトラマン」の冒頭10分33秒が期間限定で公開されました。……分かりにくいですが、要するに「出てきたウルトラマンがスペシウム光線を撃つまで」の映像です。今週の日曜日午後くらいまでの公開なので、まだ未見の人は大慌てで見に行きましょう。
「シン・ウルトラマン」公開から既に結構な時間が経ち、公式からもぼちぼち情報が解禁されたので、そろそろネタバレを話てもいいでしょう。
…というわけで、今回は冒頭動画公開を記念して、映画「シン・ウルトラマン」のウルトラマンの造形についての話をちょっとしたいと思います。
・庵野監督の大嘘
私は既にシントラマンを見に行っていて、その時にネタバレなしで感想を書き殴っていました。
んで、その中で、「庵野監督に大嘘つかれた!!」みたいなことを言っていました。
↑の記事の中ではネタバレ回避のために避けていたのですが、今回の映像公開でその部分が公開になりました。
もうすでに動画見れない人のためにここでも何が起こったのかを解説しておきましょう。
登場したウルトラマンが予告で公開されていたキャラ造形と全く別物でした。
具体的に言うと、体は全身銀色&黒線で赤色は無し、顔はちょい細めで目ももうちょい吊り上がっていて、口はもうちょっと生き物っぽい感じになってます。
…私は映画館でこれを見た途端マジでびっくりしました。
なんたって、そのシーンは一応今までも予告編で流れていたものだったのに、そこにいる「ウルトラマン」だけまるで別人になっていたのだから!!!
シーンとしては↑の動画の0:27からスペシウム撃つまでのシーンと全く同じですが、この動画ではなんの変哲もない比較的普通のウルトラマンですよね……
…いや、予告で嘘つくとか有りなん!?!?!?!?!?
・解説
一応何の脈絡もなく突然ウルトラマンの造形を変更されたわけではありません。
全身銀色なのは、「当時白黒テレビでウルトラマンを見ていた子供たちと同じ視点に立ってもらうため」みたいな話を聞いたことがあります。う〜ん、納得。
んで、顔については、実は原作である「ウルトラマン」でもこれと似た顔が出てきます。
実は初代ウルトラマンのマスクにまつわる有名な話として、マスクが3パターン存在すると言うものがあります。
ちょっと権利的に画像は載っけられないのですが、解説すると、一番最初期でちょっと凸凹した「Aタイプ」、少し整ったけどまだちょっと違和感のある「Bタイプ」、現在最もメジャーで納得感のある「Cタイプ」の3パターンです。
んで、「Aタイプ」と呼ばれるマスクですが、当時”ウルトラマンの口を動かす”と言う計画があったようで、そのためにマスクを柔らかい素材で作り、柔らかそうで、口も動きそうな造形になっているのです。そんでもって今回公開されたウルトラマンの顔ですが、少し凸凹があり、口もなんとなく生物的で動きそうな造形をしています。
…そうです。この顔は初代ウルトラマンの「Aタイプ」マスクの再現なのです。
…実は公開前から「作中でマスクの変化をウルトラマンの進化と関連づけるのでは?」みたいな考察はずっとあったんですよね…なんでまぁ予想通りといえば予想通りの結果ではあるんですが……その上でインパクト大の登場できるのすげぇよな……
と言うわけで、シン・ウルトラマンの序盤、ウルトラマンの登場シーンいついての話でした。
最近の映画は予告編があるのが当たり前で、そのせいで「…面白かったけど予告編で見た以上の事は……」みたいなのは結構あります。しかしこの映画のおかげで、「予告編で大嘘ついてもいいんだ……」みたいな発見がありました。もしかして今後の映画では「嘘予告」がありありな世界になったり………はしないか……