どうもエイトシーです。
あえて何度でも言いますが、私は「機動戦士ガンダム」が大好きです。去年の十一月ごろにユニコーンを見始めてからもう一年にも届こうとしてますが、プラモは増えに増え、アニメもそれなりな本数を見て、ついに映画館にも行ってきました。
しかし、まだまだ「ガンダム」の名を冠する作品は尽きません、なので、今回はいつもとちょっと趣向を変えて、本筋から外れた「ガンダム」を見たくなりました。
…という訳で、今回は「機動戦士ガンダムサンダーボルト DECEMBER SKY」の話です。
「機動戦士ガンダム サンダーボルト」は、太田垣康男氏による漫画作品で、今回はそのアニメ版になります。サンダーボルト自体は、アムロやシャアが戦いを繰り広げていた「一年戦争」を舞台としていますが、随所で設定が異なっており、いわゆる「パラレルワールド」的なストーリーになっています。
実は今回、このアニメを見てある結論に達しました。それは……
「実はサンダーボルトって、初心者向きなんじゃない!?!?」…ということです。
「いや、パラレルが初心者向けな訳ないだろ!」と思うかもしれませんが、まぁ順を追って説明させてください。
・圧倒的な「戦争の残酷さ」
「ガンダム」という作品は、現在では世界でも大人気な「ロボットアニメ」になっていますが、その本質がかなりハードな「戦争の残酷さ」を描いた作品であることを知る人は意外と少ないです。英雄の代名詞にもなりつつある「アムロ」や「シャア」にしても、実は単なる少年兵に過ぎないのです。
そして今作。ネタバレ回避のために詳細は書きませんが、「リユース・サイコ・デバイス」に関わる話や、ダリルやその周囲の義手・義足であったり、連邦軍も少年兵を戦線に送り込んだりと、「戦争の残酷さ」を生々しく感じることができます。これを見れば、ガンダムという作品が「連邦がいい奴、ジオンが悪い奴」というシンプルな構図になっていないことが理解できると思います。
・「アムロとシャアの物語」の”リメイク”
おそらく本編を見た人の一部は気づいたかもしれませんが、本作で戦いを繰り広げるイオ・フレミングとダリル・ローレンツは、実はアムロとシャアの投影になっています。
具体的な解説をすると、本当はいい所のお坊ちゃんだけど、ワケあってエースパイロットとして活躍する金髪の男前(イオ≒シャア)と、残酷な運命に翻弄され新型のモビルスーツを駆る気弱な少年兵(ダリル≒アムロ)の戦い……立場は連邦とジオンで真逆ですが、完璧にアムロとシャアなんです。
個人的にはこの”立場が真逆”というのもポイントだと思っていて、あえて連邦側にいかにも悪者みたいなキャラを置くことで、さっきも書いた「連邦がいい奴、ジオンが悪い奴」ではないという特徴を際立たせています。戦争に正義も悪もないんじゃ…
・最高の空中戦闘とモビルスーツ
…と、ここまでSF戦記としての評価ばかりを書いていますが、もちろん「ロボットアニメ」としても本作は最高です。
本作主人公は二人とも音楽にこだわりがあるので、その特徴を反映して、戦闘中はメチャクチャにかっこいいBGMが流れます。「ジャズが聴こえたら、俺が来た合図だ」とかカッコよすぎだろ…
そしてモビルスーツ!!もう超超超かっこいい!!!!!
HG 1/144 FA-78-1 フルアーマーガンダム (機動戦士ガンダム サンダーボルト)
いや正直ね、最初は私も疑問でしたよ、「なんじゃこの四枚盾ガンダムww」とか思ってましたよ……でも想像してください、あのゴッツイ四枚盾ガンダムが渋ーいジャズをバックに稲妻走る、デブリまみれのサンダーボルト宙域をとんでもねえ超高速で動き回る………マジで最 of the 高です。盾ガンダムのプラモが欲しくなりました。相手のサイコザクも「小学生が考えたん!?」みたいな武装てんこ盛りで激闘繰り広げるので、とにかく最高の空中戦を見ることができます。
・初心者向け
さて、初心者向けの話に戻りましょう。まぁズバリ箇条書きにしてしまうと、
・「戦争の残酷さ」を味わえる
・空中戦がとにかくカッコイイ!!
・厳密にはパラレルなので予習がいらない
・それでいて「宇宙世紀」を味わえる
・絵が新しい
・映画一本でひとまず完結する
……どうです?なんだか初心者向けな気がしてきたでしょう。
やっぱどうしても「宇宙世紀」に限ってしまうとどうしても100%楽しむには予習が必要だったり、絵があまりに古過ぎたりしてなかなか進めづらい現状があります。そこを考えると、ちょっと本筋から外れても本作をお勧めするのも選択肢に入るかもしれません。
という訳で今回は、「機動戦士ガンダムサンダーボルト DECEMBER SKY」を見た話でした。
実はサンダーボルトのアニメは映画もう一本分が存在するので、そのうちそっちも見て感想を書きたいと思います。
……プラモ欲しい!!!!!!!!
次回作についても書いたのでよければ是非