エイトシーのオタク語り

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行きどころの無いオタクの独り言

映画「ファイブスター物語」の分かりにくい点を解説する話

 


ファイブスター物語

 

 どうもエイトシーです。

 

 最近絶賛「ファイブスター物語」にどハマりしています。

 

 

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 当然、私としてはなんとかしてこの作品を楽しんでくれる人を増やさなければいけないのですが、如何せんうん十年近く現役で連載している漫画を薦めるのはちょっと気が引ける……なので、私としてはアニメ映画版の「ファイブスター物語」をお薦めしています。

 

 が、この作品物語の大枠については結構わかりやすい反面、ちょっとわかりずらいポイントがちょこちょこ存在します。なので、今回は映画「ファイブスター物語」のわかりづらい点を解説したいと思います。

 

 

注:当然ネタバレありになりますので、まだ見てない方、「dアニメストア」とかで見れるので一度見てから戻ってきてください。

 

 

 

・「最初の方に出てきた長い黒髪のファティマは誰?」

 

 あれ「ラキシス」です。

 

 物語の序盤、急に長い黒髪でメカっぽいディティールのたくさん入ったファティマがなんだか意味深なことを言っているシーンがありましたね。一応あの時点でちゃんと「ラキシス」と名前を呼んでいるのですが、ご存知の通り作中ラキシスの髪は栗色の髪のショートカットです。しかも直後に長い黒髪のクローソーが出てくるので余計にわかりにくくなっていますね……

 

 どうも本来のラキシスの髪の色はあのような黒髪で、茶髪の状態は言わば「本気を出していない形態」らしいです……

 

・「『マインドコントロールを受けていない…』って結局どういうこと?」

 

 本来、ファティマはモーターヘッドの演算装置、つまり兵器として運用する必要があり、また外見は華奢な女性であっても、その腕力は騎士とそう違いありません。なので、人間に危害を加えないため、また兵器として利用される彼女たちの精神を保護するためにマインドコントロールを行うのが普通らしいです。

 

 クローソーが「私モーターヘッドに乗りたくない!…」と言った時にアマテラスとコーラス3世(本当は23世)がヒヤヒヤしていたのは、この言動がマインドコントロールを受けていない証拠になり得るからです。

 

 ちなみに、原作ではたまに「ダムゲート・コントロール」と呼ばれていたりもしています。

 

・「クローソーがマスター決めた時回想っぽく出てきた人誰?」

 

 ……「コーラス6世(26世)」です。

 

 まるで過去にあった人物を回想で思い出すかの如く登場していましたが、クローソーが見ていたのは彼女の未来の映像で、今現在目の前にいるコーラス3世の遠い子孫をマスターに決めてしまった……という、初見じゃ理解困難な描写になっています。

 

・「『あれが…私の妹たちなのですね……』……いや誰?」

 

 ……「メガエラ」さんです。

 

 作中でメインに活躍しているラキシスクローソーは、それぞれバランシェ公の44番目、45番目のファティマで、作中登場していない二人の「姉」であるアトロポスは43番目のファティマです。

 

 そしてお気づきの通り、バランシェ公は彼女ら三姉妹の他にも42体のファティマを作っており、そのうち40番目のファティマが彼女「メガエラ」さんです。ラキシスクローソーにとっては「遠いお姉ちゃん」くらいのポジションでしょう。

 

 実はアニメ版でカットされた描写で、メガエラとビュラードが二人で会話をするシーンがあり、その中で

 

「本当はお前(メガエラ)をソープと合わせてやりたいが、お前が”メガエラ”だと分かれば途端に俺の正体(大統領)もバレちまう」

 

 …という内容の会話をしていました。……まぁ結果ソープ様には全然バレてたみたいですけど……

 

・「最後ソープの髪が白くなったの何?」

 

 そもそも「レディオス・ソープ」というのはある人物の世を忍ぶ仮の姿です。

 

 彼の正体は、惑星「デルタ・ベルン」の超巨大統一国家「A.K.D.」の国家元首、「天照の帝」こと「アマテラス・ディス・グランド・グリース・エイダス・フォース」です。

 

 「……いやいや、アマテラスならソープと会話したりしてたじゃないか!?」

 

…と思われそうですが、あれは影武者の「アイシャ・コーダンテ」様です。こちらも序盤、アマテラスが「僕も行くことにするよ…」みたいな会話をしている時に出てきていました。緑色の髪が逆立ったお姉さんですね。

 

 ……というか、ソープ様が度々「ごめん…アイシャ……」とネタバレかましてましたね…

 

・「最後急に壮大なトーンで話を閉じたけど……この先何かあるの?」

 

 ……はい、ファイブスター一番の特徴である”年表”を元にしてちょっとこれからのことをネタバレすると…

 

 

 この後二人は星々を巻き込んだ大戦争に巻き込まれ、その結果ラキシス、ナイトオブゴールド共に別時空に飛ばされてしまいます。その後アマテラスは星団の全ての星の征服を決意。大魔王みたいなポジションとして君臨することになります。

 

 …この二人はおそらく↑の未来を断片的に察知しているような描写が漫画版に存在するので、おそらくそれを踏まえて映画の後半に意味深なトーンで話を締めたのだと思います。まぁ多分その話のアニメ化はされないんだろうなぁ……

 

 

 という訳で、今回は映画「ファイブスター物語」の分かりにくい点の解説でした。

 

 この解説があの映画を楽しむ補助になるなら幸いです。

 

 ……そんでみんな原作も読もう!!

 

 

 

 

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