どうもエイトシーです。
先日、友人に連れられてまたまた映画館で映画を見てまいりました。11月だけでどんだけ映画館に行ってるんだか……
というわけで今回は、現在絶賛公開中の「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」についての話です。
・あらすじ
昭和31年、製薬業で財を築き、日本の政財界を陰で操る龍賀一族、その当主である龍賀時貞が亡くなってしまう。血液銀行に勤める水木は、ある密命と自らの野心のために、龍賀一族が支配する哭倉村にやってくる。一族を巻き込んだ醜い跡継ぎ争いに巻き込まれる水木だったが、そんな中、一族の一人が神社で殺害されてしまう……犯人として捕らえられたのは、後に目玉の親父となる鬼太郎の父だった。捉えられた鬼太郎の父は、自分が妻を探してこの村に来たことを告げる……
国民的アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の第六期の前日譚に当たる本作、実は私は6期どころか鬼太郎自体あんまり見たことはなかったのですが、友人が激推ししてくるので見に行ってきました。それで果たして楽しめたのかと言うと……
……めっっっちゃ面白かったです!!
※以下、ネタバレ注意です。
・「犬神家」的なお約束展開
今回のテーマとなっている「因習村」や「権力者の跡継ぎ争い」などは、「TRICK」や「犬神家」なんかの邦画のサスペンスには結構ありがちな要素だったりします。今回の「ゲ謎」はアニメ作品ですが、この辺の邦画サスペンスのお約束を結構しっかり守って作られているので、アニメとしてよりも邦画サスペンスとしての雰囲気を結構楽しめました。特に、時麿が出てきたあたりでスケキヨが脳裏をよぎって笑っちゃいましたね…
話の展開も、「なんか分かんないけど村から外部への出入りはできなくなる」とか「あくまでも一人一人殺害されていく展開」とか…妖怪アクションアニメだと思いながら見に行ったので、結構ちゃんとサスペンス要素が入っているのがすごく嬉しかったですね。
ただ、まぁ言うて本編は「妖怪」ありきの展開になるので、あくまで「サスペンス風」というか、あんまりロジック的に事件を解決していく感じじゃなかった印象があるので、あんまり期待値を高く持っていくのは違う作品だとも感じましたね。事前情報無しで見にいくと、結構骨太でいい塩梅だと思います。
・がっつりド派手なアクション
てなわけで、思ったよりもサスペンス風味になってて驚いたのですが、さらにびっくりしたのが、アクションシーンにめちゃくちゃ力が入っていました。
スピード感ややインパクトに溢れる作画で、全盛期の親父の強さが伝わってくる超人的なアクションシーンが何度かありました。先ほどのサスペンス風の描写でニヤニヤしていたところに、突然ドラゴンボールばりの迫力アクションが挟まってきたので衝撃がすごかったです。
…もしかして、6期鬼太郎ってこのくらいのアクション当たり前なの?
・しっかりダークな物語
と、ここまでサスペンス、アクションの部分ですでにお腹いっぱい楽しめていたのですが、さらにストーリーの展開も、想像をはーーーーーるかに超えてダークでびっくりしました。正直ギリ小学生には見せたくないくらいダークに感じました。
特にビビったのが、沙代ちゃん周りの描写でした。いやね、確かに少し違和感には感じましたよ……「おっ!?水木くん、村についていきなり女の子惚れさせちゃってぇ〜」とか、「んぁ?……沙代ちゃん思ったより積極的な子だな……まぁ描写の都合で端折ってるのかな?」とか思っていましたよ……なので……うーん、ちょっと詳細を書くのはブログでも憚られるくらい悪趣味な事実が隠れていて、本当にびっっっくりでしたね…まさか伏線だったとは……
さらに言うなら、あの作中で結局誰一人として報われることなく、ほぼほぼバッドエンドで終わったのも衝撃でした。一族の人間や、ギリ沙代ちゃんまでならまだしも、多少御都合主義な展開にしたって時弥くんぐらいは救われるもんだと思ってたので、まさかの全滅エンドで結構どんよりしました……普通にアニメ映画見にいくノリだった私が迂闊でしたかね?……え?6期鬼太郎ってそうなの?
という訳で、今回は「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を見てきた感想でした。
……いやぁ……凄まじかった……
正直、ここまでの映画だとは全く思っていなかったので、ちゃんと邦画のいいところをバッチリ押さえた映画で、めちゃくちゃ良かったと思います。惜しむらくは、自分があんまり鬼太郎に明るくなかったので、もうちょっと鬼太郎ハマってればさらに面白かったのかな…と感じました。ただ、それを抜きにしても、邦画的演出をアニメとしてバッチリ盛り込んだ本作は素晴らしい映画でした。
今度は鬼太郎をおさらいしてから見たいな…