どうもエイトシーです。
もはや言うまでもありませんが、私は巨大ロボットが大好きです。1年ほど前にガンダムシリーズにハマり、ファイブスター物語を読み始め、エヴァンゲリオンを見始めetc……
そんでもって私は洋画も大好きです。なんだか難解なものからただ爆発を楽しむものまで結構幅広ーく観ている自信があります。
てなわけで、そんな私の大好きなものをこっっってりと全部入りにした映画の話をしましょう。
今回は、「トランスフォーマー」の話です。
・概要
2007年のハリウッド映画「トランスフォーマー」は、日本のタカラトミーから発売された玩具から発展したシリーズを実写映画化した作品で、監督はマイケルベイ監督。
自動車に変形できるロボット生命体の戦いを描いたSFアクションで、2023年現在に至るまで続編が作られ続けている超ご長寿シリーズです。
……いや、分かってますよ…私がこんなことわざわざ言わんでも知ってますよね。それだけ有名な映画ですから……なんなら今は最新作が公開中ですしね…
・確かな”存在感”
さて、まず本作を語る上で絶対に外せないのが、精巧なCGで描かれたトランスフォーマーたちそのものです。
現在に至るまで実写巨大ロボット映画のマスターピースであり続ける本作ですが、その一番の理由は、本作で描かれているトランスフォーマー達の圧倒的な”存在感”にあります。
……実は本作のトランスフォーマーたちの変形は”ちゃんとした”変形ではなく、変形おもちゃなどでは無理やりギミックを組み込むことで変形を可能にしていますが、映画で映される変形は実際には物理的に不可能であると言われています……それでも、それをしっかりと「変形した」と感じさせるのは理由があります。
この映画のトランスフォーマー達は、自動車形態では実在の車種を数多く利用し、変形後のロボット形態でも変形前の車のディティールを少し残すことで、大胆な変形を経てもちゃんと「変形した」という印象を与えることに成功しています。
それらのリアルなディティールの残ったトランスフォーマー達を、10年以上前に制作されたとは思えないほど美麗なグラフィックのCGで描いているからこそ、本作は「巨大ロボット」なんていう、世界ではにっちもにっちな題材を描いていても傑作映画たり得たのでしょう。あんな変形見せられたらおもちゃが欲しくてたまらない…
・ストーリーの密度
「トランスフォーマーシリーズ」といえば、基本的にクローズアップされるのはCGの部分のみで、ストーリーに関してはあんまり語られることはありません。むしろ、爆発とCGで誤魔化してストーリーはそんなに…みたいな印象を抱いていました。
しかし、少なくとも第一作目である本作ではそんなことはないと言っておきます。
本作では最初にアメリカの軍隊が、圧倒的な戦力を持つ”未確認物体”達と遭遇する「サスペンス」な雰囲気で始まり、そこから冴えない学生サムの物語が並行する形で進み、後半ではそこからさらに秘密組織である「セクターセブン」が政府と彼らの間を取り持つ形で介入することで、見事に「エイリアン」、「軍隊」、「サム」の物語を調和させることに成功しています。確かにシンプルにまとまってはいますが、これだけ複数の勢力を登場させて、それでいてちゃんとそれぞれのキャラクターに個性を持たせる密度感は、やっぱり満足度は高いと思うんです。まぁこれ以降のシリーズ作品はちょっと私も思うところあるのですが……
・”バンブルビー”の存在
そして、本作は後に通じる偉大な発明をしています。ズバリ、「バンブルビー」という最高に魅力的なキャラクターです。
「スターウォーズ」の「R2D2」然り、「怪盗グルー」の「ミニオン」然り…強力なキャラクターというのはそれだけで世界中を巻き込む大きな波になることができます。
そこで今作に登場する「バンブルビー」……黄色く目立つボディーに丸くて愛嬌のある顔、そして実際に声で喋るのではなく、ラジオをつぎはぎしながら意思疎通をとるユニークさ…さらにちょっとイタズラ好きで愛嬌もある……マジで発明級の最高のキャラクターでした。実際彼を主役としたスピンオフが作られたりもしてましたしね…
というわけで、今回は映画「トランスフォーマー」のお話でした。
…いや、もちろん本作は有名な映画なので、もうとっくに見た、今更取り上げても…と思う人もいるかもしれません。
しかし、改めて見返してみると、本作はどの部分においてもすごく丁寧に作り込まれていて、ただ爆発とCGだけで誤魔化した映画ではないことがわかると思います。やっぱり、世界で大人気になるIPの誕生はただではできないのでしょう……そんなことを感じさせてくれる一本でした。
…「ビースト覚醒」見たいなぁ…