エイトシーのオタク語り

エイトシーのオタク語り

行きどころの無いオタクの独り言

「はやぶさ」ブームの火付け役 「HAYABUSA back to the earth」の話

 

 どうもエイトシーです。

 

お題「邦画でも洋画でもアニメでも、泣けた!というレベルではなく、号泣した映画を教えてください。」

 

 というわけで、最近はてなブログに実装された新機能を試すという口実のもと、私の大好きな映画の話をしたいと思います。

 

 今回紹介するのは、「HAYABUSA back to the earth」です。

 


HAYABUSA -BACK TO THE EARTH- 帰還バージョン [Blu-ray]

 

 

 ちょっと分類は難しいですが、一応「CGアニメ」の部類には入るかな…と

 

 

・概要

 

 本作は、2010年6月に地球帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」の、数年に及ぶサンプル採集ミッションをドラマチックに描いたプラネタリウム用のCGアニメです。「はやぶさ」を題材にした映画は本作以外にも3作品ほど存在していますが、それらがミッションに携わった研究者視点のドラマであるのに対して、本作は「はやぶさ」を主人公とし、人間によるドラマではなく「はやぶさ」の冒険映画として描かれています。おそらくこの映画が、2010年当時の「はやぶさ」ブームの火付け役であったのではないかと思います。

 

・思い出話

 

 さてさて…今回は映画の紹介よりも先に、この映画にまつわる私の思い出話からさせていただきます。

 

 あれは私がまだ心身ともにちびっこだった頃、当時住んでいた所は科学館のような施設がたくさんある地域で、そのうちの一つにプラネタリウム付きの科学館がありました。

 ある日、その科学館のプラネタリウムで本作の上映があり、なんとなく面白そうだったので両親に連れて行ってもらいました。

 そこで見たのは圧倒的な映像美の宇宙空間……壮大なBGMと濃厚な科学知識……そして何より、「はやぶさ」の過酷なミッションの歓喜と、自己犠牲すら感じさせる切なくも美しいエンディング……当時の私は涙腺が閉じなくなるほど大泣きしました。

 それからそのプラネタリウムには何十回も通い、その度にプラネタリウムで本作を鑑賞し、その度に涙が枯れるほど大泣きしました。この映画ですっかり「はやぶさ」のファンになってしまった私は、相模原宇宙センターに実物大模型を見に行ったり、実際に帰還したカプセルを見学しに行ったり、本作のDVDを買ってもらって何度も何度も泣いたり……とても素晴らしい少年時代を送りました。

 

・最高のグラフィック、音楽、科学知識

 

 という訳で、この映画の良い点をポイントごとに解説………

 

 ……と思ったのですが……

 

 いや……この映画どこをとっても「最高」なんですよね……

 

 「グラフィック」に関しては、フルCG作画ですが現在見ても驚くほど綺麗に描画されていて、とてもリアルな宇宙空間を感じることができます。「BGM」に関しては、オーケストラを使った壮大で叙情的な音楽が使用されていて、先述の美麗でリアルな宇宙空間を引き立たせています。科学映画としても見応えがあり、「スウィングバイ」や「リアクションホイール」などなど、実際の宇宙工学の知識を学ぶ上でもかなり良質な映画になっています。

 

 そして何より、それら全てが小惑星探査機「はやぶさ」の史実をとてもドラマチックに演出しています。主人公である「はやぶさ」にはセリフ、表情もない状態で、ただナレーションとBGMのみで映画が進行していきますが、それ故にちゃんと物語に集中することができます。きっと、エンディングでは「ただの探査機」ではなく、「小さな英雄」としてのはやぶさに感情移入ができるはずです。

 

 

 

 

 というわけで、今回は「HAYABUSA back to the earth」についてのお話でした。

 

 宇宙オタクだったちびっこ時代の思い出の映画です。あれから十年ちょっと、オタクの方向性自体は変わってしまいましたが、あの時の自分に恥じない「オタク」であれるよう頑張ろうと思う次第です。

 

 

 …久しぶりに大泣きしようかな……

 

 

 

 

 

 

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