エイトシーのオタク語り

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行きどころの無いオタクの独り言

「シン・仮面ライダー」を見てきた話:ネタバレ無しショートver


【映画パンフレット】 シン・仮面ライダー 監督:庵野秀明 出演:池松壮亮、浜辺美波、柄本佑、西野七瀬、塚本晋也、手塚とおる、松尾スズキ、森山未來

 

 

 

 どうもエイトシーです。

 

 先日ついに話題の「シン・仮面ライダー」を見てきました。

 

 その時に思った愛憎こもごもは既に記事に書きました。

 

 

 

eight-c.hatenablog.com

 

 

 んが、総文字数7000文字、ネタバレどころか本編視聴済み前提のヘビー級な記事になっちゃいました……これも全部庵野監督のせい……

 

 

 というわけで、今回はまだ本編を見ていない人でも読めるよう、尚且つ、文字数も控えめにしたバージョンとして書き直すことにしました。

 

 という訳で、まだ本編を見ていない人もボチボチ安心して見ていただけると幸いです。

 

 

 

 

 

・前提

 

 内容についてのお話の前に、まず私自身の話を先にしておきます。多分この映画の評価はここで大きく変わると思うので…

 

 まず、私は仮面ライダーをあんまり見てはいません。小学校入学あたりまではちょくちょく見ていて、当時放送されていた「仮面ライダー響鬼」あたりまでは大好きだったのですが、それ以降追い続けることはなく、逆に初代を見てみるみたいなこともありませんでした。そして今回も、特に予習で何かを見るわけでもなく、「敢えて予備知識なしで見に行こ~」ぐらいのつもりで劇場にいきました。

 

 庵野作品は、エヴァは序破Qまでは見終わり、シンゴジとシンウルは結構好きな作品で、割と何回も見ています。

 

 

・まず率直な感想

 

 

 私のこの映画への率直な感想は……

 

 

 

 

 

 ……決して「いい映画」ではありません……ただ、どうしても嫌いにはなれません。

 

 

 

 

 

 ……なんというか、多分庵野監督が好き放題をやっちゃって、それを誰も止めなかったみたいな映画になっていたように感じます。例えを出すと、映画公開後にパンフレットなどで公開された初期案として出されるくらいで丁度いい……みたいな作品でした。きっと、原典の「仮面ライダー」を知っていれば、ある程度楽しみ方をみつけられるのかもしれませんが、その前提を廃すとただただ不親切で雑な映画が出来上がっているように感じました。

 

 ……が、やっぱどうしても「こんな映画嫌いだ!!!!」とは言い切れない…そうやって捨ててしまうには魅力もある作品だったように感じるのです。

 

「シン」シリーズとして

 

 本作は、「シン・ゴジラ」から始まった「シン・ジャパンヒーローユニバース」の第四作目として制作されました。

 

 私は特に「シン・ゴジラ」、「シン・ウルトラマン」の二作品は大好きで、昔の特撮作品を現代を舞台に再解釈したリメイク作品としてとてもよくできた作品だと思います。

 

 対して今回、シンゴジ、シンウルと比較して少しリアリティラインを下げているような印象があり、少しファンタジー寄な調整がされています。なので、所謂「現代版仮面ライダー」を期待していると少し肩透かしを食らうかもしれません。シンウルのブランクプレーンくらいだったらノーラン的なSF設定として受け入れられたんだけど…

 

 

 ただ、「シン」シリーズの特徴である、設定をぼかすかと浴びせる「設定洪水」部分は本作でも健在……というか、今まで以上にかなり力技な印象を受けるので、そこはまぁ期待通りでした。

 

・アクションシーン

 

 本作で一番問題があったのが、アクションシーンです。今回、アクションシーンにカット割が以上に多く、またいつものようにiPhoneとかを使った画質低めな映像や、ちょっとクオリティー低めなCGがかなり頻繁に入るので、どうも乗り切れないアクションシーンが続きました。

 

 もしかすると、原作の初代「仮面ライダー」を見たことある人だったら原作再現だったりで楽しめるのかもしれませんが、それができない場合はなかなか厳しいシーンが続くと思います。

 

 ただ、オーグごとにちゃんと戦闘に特徴づけがされており、それぞれにバラエティに富んだ戦闘を見せてくれるので、そういう部分では単調にならず楽しめると思います。

 

・感情移入

 

 そしてもう一つ問題だったのが、登場人物、特に本郷猛に感情移入が難しかったです。

 

 よく考えれば、シンゴジ、シンウル共に感情の起伏少なめな登場人物が多数登場していたのですが、この二作はそれがシナジーとなってかなりいい作品になっていました。

 

 しかし、本作ではどうもその人間味少なめな演出が裏目に出ていたようで、本郷が感じている葛藤が見ているこっちにどうにも伝わりずらかったです。見ていながら「……なんかこいつウルトラマンっぽいな……」と思うくらいには感情薄めでした。

 

 

・「仮面」の扱われ方

 

 いいこと全然書けていませんが、本作での「仮面」は、かなりいい使われ方をしてると感じました。

 

 本作で「仮面」は「変身」を象徴する重要なアイテムとして登場しており、今までの仮面ライダーと比較しても、とても仮面ライダー」という名にふさわしい扱われ方をしていました。これらは、本郷でもそうですが、特に一文字の登場するシーンでとてもいい感じに扱われていました。多分パンフレットなどでたびたび書かれていた「変わるもの、変わらないもの、そして変えたくないもの」という言葉の意味なんじゃないかな……

 

 

 

 というわけで、今回は「シン・仮面ライダー」を見てきた感想をネタバレ無しで書きました。

 

 ……本当は、「エヴァンゲリオン」とか「正義の味方」とか……色々、いっっろいろ言いたいことがあるのですが、それは是非一度本編を見てからこっちの記事を見ていただきたいです。

 

 

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