どうもエイトシーです。
前回初心者向けの新たな選択肢として、「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の話をしました。
んで、サンダーボルトのアニメ作品は実はもう一本あります。
それが、「機動戦士ガンダムサンダーボルト BANDIT FLOWER」です。
機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER
前作が高評価だっただけに今作も期待大でしたが、実際どうだったのか…感想を書き殴りたいと思います。
・「同窓会」ってこんな感じよね…
今作を一言で表すなら、「同窓会」です。
前作では、登場するモビルスーツはほとんどザクとジム、一部ガンダムとドムくらいで、ファーストで活躍していたモビルスーツたちはほとんど登場しませんでした。
しかし、今回はアッガイ、ゴッグ、ズゴッグ、グフ、ガンタンク、ガンキャノンなどのファーストで大活躍していたモビルスーツたちが勢揃いしていました。
ところで、ガンダムで同窓会といえば、ユニコーンガンダムの第10話が挙げられますが、実は今回の作品はそことは明確に差別化されています。……ちょっと変な言い方になりますが、今回のサンダーボルトの方がより”同窓会”っぽいと感じました。どういうことなのかというと…
ユニコーン第10話で登場した旧作のモビルスーツは、一応現代風に綺麗な作画で解釈され直している部分はありますが、一応はオリジナルと地続きの世界観のため、少し解像度が上がる程度のアレンジにとどめています。
対してサンダーボルト。完全にパラレル作品になっていることをいいことに、サンダーボルトオリジナルの大胆アレンジが加えられていて、一瞬元ネタが分からなくなる時が結構あります。ゴッグやズゴッグはムキムキマッチョになってたし、アッガイはがっしりした体型になってたし……なんというか、数年会ってない間にみんな結構イメチェンしていて、本当に”同窓会”な気分に浸れました。「……グラブロ?……おい、お前グラブロなのか!?!?」とかマジで声に出して言っちゃったし……
・「宗教」と「戦争」って…怖いよね…
そして今作を最も特徴づけているのが、ジオン、連邦に続く第三勢力。原点のファーストガンダムでは描かれなかった宗教組織「南洋同盟」の存在です。
私は常々、「ガンダムの本質はスーパーロボットアニメではなく残酷な戦争である」みたいなことを偉そうに言い続けていました。そして、特に最近の戦争において、”宗教”というのは切っても切れない存在になりました。
こーれが本当に恐ろしい……今までの連邦、ジオンの戦争はあくまでも独立戦争という明確な目的があるので、まぁ一部やばい人たちがいてもそれなりにまともに残酷な戦争をしていたわけです。が、南洋同盟は宗教組織…教祖のためなら命なんか安いもん!性能悪かろうが天国いけるので問題無し!!…みたいな理論で戦われるのでめちゃくちゃ怖いです。おまけにその兵器は全然モビルスーツなのでしっかり武力!!
…意外とガンダムと宗教の関わりって描かれることが少ない(…と思うんだけど……)ので、かなり新鮮でありつつ、それでいてまたよりリアルな戦争を感じられる描写でした。
・不満点
さぁ〜て……とにかく大満足な二作目だったので・す・が!!!!!!
ちょいと私は不満点がございましてよ!!
ズバリ!!!!足りん!!!!!!
いやさ、しょうがないですよ…まだギリギリ完結してない漫画のOVAだもん。そりゃあキリがいいわけないですよ。
…ただ、前作がそれなりにダリルとイオの最終決戦な感じで一区切りをつけたのに対して、今回は南洋同盟の正体どころか、ダリルのニュータイプの話やら、実は生きてたあの人の話やら、というかそもそもダリルとイオが全く出会ってなかったりとか、とにかくストーリー的には「承」止まりで話が動きそうで動かないままだったので、なんとなく消化不良感が否めないままになっています。ネタバレ的にその先の展開をちょっと知っているだけにとにかくモヤモヤしました。
…まぁこればっかりはしょうがないので、アニメ制作スタッフには原作完結ししだい取り急ぎ残り分のアニメを作ってほしいです。金なら惜しまないので……
というわけで、今回は「機動戦士ガンダムサンダーボルト BANDIT FLOSER」を見た話でした。
最近リアル友人に「サンダーボルトってガンダム初心者向けじゃない?」みたいな話をしたら「お前正気か?」と言われました。……いや、実際めちゃくちゃ面白いので、初心者も恐れず見てほしいです。
…コワクナイヨー………