どうもエイトシーです。
私がガンダムだけに飽き足らずいーろんなロボット作品を漁るようになって結構経ちました。
というわけで、今回も新規開拓ということで、大人気ロボット戦闘機歌姫アニメを見てみました…
今回は、「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」の感想を書き殴りたいと思います。
・概要
宇宙人「ゼントラーディ」の奇襲から逃れる為、人類が巨大宇宙戦艦マクロスで宇宙に脱出してから5ヶ月。人気歌手、リン・ミンメイのコンサート中、ゼントラーディによってマクロスは攻撃にあう。リンを救助した可変戦闘機バルキリーのパイロット一条輝は、これを機に少しずつ彼女と惹かれ合うようになるが……
本作は、テレビアニメ「超時空要塞マクロス」を新解釈で映画化した作品で、テレビ版と細部が異なっています。なんかエヴァみたいやね。
・ロボットアニメとしては……
まず、本作を「ロボットアニメ」としてみた場合、つまり私がそうなんですが……
……正直ちょっとだけ物足りなさを感じました。
本作のバルキリーは戦闘機への変形が見どころになるロボットなので、純粋にロボット同士が殴り合うシーンよりも、戦闘機がビュンビュン飛び回ってミサイルを撃つ戦闘が多かったです。
ただ、だからダメダメというわけではありません。本作の戦闘機戦はよく言われる「板野サーカス」が炸裂しまくっており、無数のミサイルをギュンギュン振るカメラワークで追いかける映像は見所としては大満足です。
……ただ、そうは言っても、やっぱもうちょっとバトロイド形態で戦ってるところが見たかった……
・ラブロマンスとしては……
次にラブロマンスとして……
本作は、アイドルのリン・ミンメイと上官の早瀬未沙、そして主人公一条輝の三角関係を描いており、後のマクロスシリーズでもこの三角関係は重要視されていきます。
……正直あんまり好きくない……
いや、これが醍醐味だと言われれば納得はできます。私だって、この作品見た人とはどっちのヒロインがいいかと論争を繰り広げたい気持ちでいっぱいです。
…でもやっぱ好きになれないんです。どっちかのヒロインが選ばれて、どっちかのヒロインが辛い思いをする、日本的なドロドロのラブストーリーの展開がッッ……
……私はミンメイの方がッッ!!!
・SF作品としては……
さてさて、なんだかマイナスな事ばかり書いているような気がしますね…
なのでここで声を大にして良いましょう。
……私はこの映画大好きですッッ!!
確かに、ロボットアニメとしてはちょっと期待とは違ったかもしれませんが、本作は「SFアニメ」としてものすごく完成度が高いものになっています。
まず、敵宇宙人である「ゼントラーディ」と「メルトランディー」の設定がかなり秀逸です。太古の昔に存在した生命体「プロトカルチャー」が、男女ごとに単体生殖が可能になったことで争いになり、お互いに巨人を創造して戦争になる……しかし、激化する戦争により自滅し、残された巨人のみが戦争を続けている……これによりゼントラーディは”女性と男性が共存している”という、人類では当たり前のことにひどく動揺する………正直この話をメインに一本ちゃんとした映画が作れる気がしますが、これらをあくまで”背景”にしてしまう豪胆さは凄まじいものです。
・そして最も素晴らしいのが
そしてそしてそして……私がこの作品を大好きになった一番の理由が、リン・ミンメイが最後に歌う「愛・おぼえていますか」の存在です。
現代の音楽と比較すると古臭く聞こえるかもしれません。いや、むしろ古臭く、懐かしく聞こえるからこそ、この曲の正体が語られた時になんとも言えない感情が想起されるのではないかと考えています。別に奇を衒った音楽ではない。決して複雑でも難解でもない。特筆するべき点のないシンプルなラブソング……それ故に、この曲が流れるラストシーンの説得力、迫力、ノスタルジーは他の作品では味わえないものになっているのだと思います。
……やっぱ私ミンメイの方がッッッ……
という訳で、今回は「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」の感想でした。
……マクロス……おもしれぇえ〜〜〜
今回を機にマクロスへの興味がかなり出てきました。マクロスシリーズはこのほかにもまだまだありそうなので、まだまだ開拓しがいがありそうです。
……プラモも欲しいなぁ……