エイトシーのオタク語り

エイトシーのオタク語り

行きどころの無いオタクの独り言

結局「ラプラスの箱」って何だったの?…という話 その1:宇宙世紀と棄民政策

 


HGUC 1/144 RX-0 ユニコーンガンダム デストロイモード (機動戦士ガンダムUC)

 どうもエイトシーです。

 

 最近輪をかけて多いですが尚いいましょう…私はガンダムが大好きです。

 

 ふと思い立ってユニコーンガンプラを作ったのが一年以上前、気がつけば私のプラモ棚には所狭しとガンプラ(とその他のプラモ)が並ぶようになりました。ついでにちょっとつみつみも……

 

 さて、そんな私が初心者にガンダムをお薦めする場合、選択肢の一つとして機動戦士ガンダムユニコーンを見てもらうというのがあります。

 

 

eight-c.hatenablog.com

 

eight-c.hatenablog.com

 

eight-c.hatenablog.com

 

 

 作画が安定して綺麗で、宇宙世紀の物語で、主人公機が有名で、比較的すぐ見終わることができる良作なので、ちょっと選択肢が増えた現在でも、おすすめのガンダム作品の一つとして挙げています。

 

 しかし、本作はやはり宇宙世紀の物語…どうしても過去のガンダムシリーズとのつながりを描く場面が存在し、そこはやはり初心者では少し分かりにくいものになっています。

 

 しかもしかも……厄介なことにこの物語の”根幹”の部分は、この過去シリーズとのつながりがとても大事なものになっており、初心者では分かりにくい部分になると思います。

 

 

 というわけで、今回は「機動戦士ガンダムユニコーン」の物語の根幹である、ラプラスの箱」とは何だったのかについて、初心者にも分かりやすく解説したいと思います。

 

 

・まず結論から……

 

 勿体ぶってもしょうがないので、先に結論だけ書いておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ズバリ…「ラプラスの箱」の正体とは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……宇宙世紀元年に発表された「宇宙世紀憲章」のオリジナル版、およびそのオリジナル版にのみ存在する一文

 

「将来、宇宙に適応した新人類の発生が認められた場合、その者達を優先的に政治運営に参画させることとする。」

 

 のことです。

 

 ……え?それだけかって?

 

 ……はい、これだけです。

 

 このたったの一文の秘密のために、ダグザさんやギルボアさん、マリーダさんなど大勢の犠牲を出すことになりました。……何ともやるせない話です……

 

 はい、結論としては以上になりますが、やはり”ただの一文”がこれだけの犠牲を払うだけのタブーになるには、一応それなりに理由があります。という訳で、その辺の事情を紐解いてみましょう。

 

 

・宇宙移民と棄民政策

 

 申し訳ない。どうしてもここから詳細な解説が必要になるので、少しガンダム歴史解説をさせてください。

 

 初代「機動戦士ガンダム」から続くガンダムシリーズには、共通して宇宙世紀という時代が流れています。先ほど出てきた「首相官邸テロ事件」が宇宙世紀元年、ファーストガンダムで我らがアムロが活躍したのが0079年、ユニコーン本編が0096年、最近公開されたハサウェイが0105年になります。

 

 この「宇宙世紀」という歴史は、実は私たちの通常の歴史、つまり「西暦」と地続きにあると言われています。つまり、宇宙世紀」の世界は私たちの未来の世界です。そして、その未来の世界では、地球で人口が爆発的に増加してしまったため、多すぎた人口を宇宙の「コロニー」に移住させる計画が立ち上がります。

 

 ……一見すると、人類の未来に向けた革新的な計画なようにも見えますが、その実態は”棄民政策であり、つまり貧乏人や社会的地位の低い人間を辺鄙な宇宙コロニーへと追い出し、既得権益を持つ人間だけが地球に残れるようにする政策であったと言われています。

 

 しかし、それはあくまでも一つの側面でしかありません。この宇宙移民計画に携わった人の中には、純粋に、前向きに人類の繁栄を願っている人々も存在しました。

 

 そのような人々の思いによって、宇宙世紀憲章に最後の一文が書かれました。

 

 

 

・”ただの祈り”から”スキャンダル”へ…

 

 作中で語られている通り、宇宙世紀憲章最後の一文は本来”ただの祈り”に過ぎないものでした。本来の法律のような拘束力のためのものではなく、「君たちの将来の繁栄を祈っていますよ〜」程度の意味合いでしかありませんでした。

 

 しかし、地球連邦の一部既得権益の人々は、宇宙移民者に対してリベラルな態度をとる現政権に対して不満を抱いていました。そこで、首相官邸ラプラスの爆破テロを起こし、オリジナルの石碑を消滅させ、”自分達の既得権益を揺るがしかねない”先の一文を削り取ったレプリカを作りました。

 

 しかし、テロの実行犯の生き残りであるサイアム・ビスト(作中寝たきりのまま出てきたおじいちゃん)が偶然オリジナルの石碑を発見し、「ビスト財団」を作り出すことになります。この時点で石碑には「連邦政府首相官邸爆破テロに関わった」というスキャンダルの意味を持つようになりました。

 

 …とはいえ、まだこの時点ではちょっとしたスキャンダルの材料でしかありません。しかし、それはさらなる「呪い」に変わっていきます。

 

 

 

 

 

 …申し訳ない、まだまだ途中ですが、文字数が多くなってきたのでこの辺で一区切りとさせていただきます。

 

 次回は、このスキャンダルがなぜ「連邦を揺るがす」秘密になってしまったのかを、ガンダム世界の歴史解説を踏まえつつ、そしてその後の展開まで解説できれば…と考えています。

 

 

 続く!!!

 

 

 

 

twitter.com