エイトシーのオタク語り

エイトシーのオタク語り

行きどころの無いオタクの独り言

2022 5月 ハードオフ購入履歴

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 どうもエイトシーです。

 

 最近すっかりガンプラと映画の人みたいになっていましたが、実はハードオフにいくペース自体はほとんど変わっていませんでした。ただちょっと購入品が紹介しずらくお休みしていました……

 

 と言う訳で、久しぶりのハードオフ購入履歴。全編ゲーム関連でお送りいたします。

 

ポケットステーション:330円

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 いきなり大発掘品から紹介です。

 

 こちらはかつて初代プレイステーションに接続するように開発されたSONY初の携帯ゲーム機になっています。「どこでもいっしょ」などのソフトとともに一時期人気になりましたが、その後後継が出ることはなく、ひっそりと忘れ去られてしまったハードです。ちなみに電池交換だけで全然動きました。やったぜ!

 

 

・サイレン New Translation:550円

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 日本製の有名ホラーゲームの一つである「サイレン」シリーズのPS3版です。ネットでの評価を見ると、リメイクに際して仕様変更が随所にあり、シリーズファンからは賛否両論があったそうです。ただ、私は「サイレン」シリーズはやったことなかったので、興味が勝って購入です。気に入らなかったら今度オリジナル版を探してきます……

 

 

 

 

 

 

・Dualshock3:550円

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 プレステ3用のコントローラーですね。プロトタイプの形状がバナナみたいだったり、最初は権利関係で振動機能が搭載されなかったり……結構曰く付きのコントローラーです。

 今まで使用していたコントローラーがどうにも調子悪く、有線を使うのも億劫だったので購入です。動くといいけど……

 

バイオハザード5 オルタナティブエディション:330円

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 私密かにバイオハザードシリーズも大好きでして、なんだかんだで揃えまくっています。今回5を購入したので、あとナンバリングで揃えてないのは最新作のヴィレッジのみになりました。5は結構賛否両論あるゲームらしいですが、まぁ言うて「バイオ」の名を冠するゲームなので、そこまで壊滅的ということは……ない………よね……

 

 そういえば、バイオ7をこの前完走したので、その感想も近日書き殴りたいと思います。

 

 

 と言う訳で、五月のハードオフ購入履歴でした。

 

 …なんというか、どうしても購入品目が細々してたり、ゲーム関係なかったりでなかなか書きずらい……

 

 来月はもう細々したまんまで書いちゃおうかな

 

 

 

 

 

 

 
 
 

 

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ちょっとなぁ… 原作勢が「1984年(映画版)」をみた話

 


1984 HDニューマスター版 [DVD]

 

 

 どうもエイトシーです。

 

 ここのところ……いや、あるいはずっとなのかもしれませんが、とにかく社会情勢が不安定です。今でこそコロナとロシアの話ばっかりですが、それ以前からも社会が安定していた試しはありません。

 

 そして、そんなふうに社会が不安定になる度に、ある小説の売上が伸びると言われています。それが、ジョージオーウェル1984年」です。

 

 私はこの小説結構好きなので、そのうちブログで書きたいと思いますが、今回は映画版を見たので、そっちの感想を書き殴りたいと思います。

 

 

・そもそも「1984年」とは

 


一九八四年 (ハヤカワepi文庫)

 

 ぱっと見歴史小説みたいに見えますが、この小説が出版されたのは1949年くらいなので、この小説は近未来小説になっています。

 

 主人公ウィンストンはオセアニア(現在のイギリス)という独裁国家で生活をしています。この国では「ビッグブラザー」と呼ばれる独裁者とその党が圧倒的な権力を有しており、全ての国民は「テレスクリーン」と呼ばれる、テレビとマイクがついたような機械で監視され、少しでも党に不満を言うと反逆者として処刑される……というディストピア小説の金字塔です。

 

 この小説はかなり多くの創作物に影響を与えていて、私が愛してやまないメタルギアソリッドの5作目では、ほぼそのまんまモチーフとして利用されていたりします。

 

 

eight-c.hatenablog.com

 

 今回の映画版では、ハリー・ポッターのオリバンダーさんで有名なジョン・ハート氏が主人公のウィンストンを演じています。

 

 

 

 

 

 

・ポイント

 

 まず、原作の再現度はめちゃくちゃ高いです。

 

 小説で書かれたまんまのディストピア社会をそのまま映像として見ることができるので、結構ワクワクします。小説で想像するよりもよりリアルな小汚さが伝わるいい世界観設定をしていると思います。

 

 また、ストーリーにも余計なアレンジは一切なく、素直にしっかりと映像化がされているので、すんなりと楽しむことができます。ストーリーをなぞる分には十分に楽しめる作品だと思います。

 

 

 ただ……

 

 

 映画という媒体上仕方がないことですが、映画の尺に合わせるためにちょっと控えめになった部分が結構ありました。そして、個人的にはその部分が結構大事だったような気がする訳です。

 

 具体的には、オセアニアで話される言語である「ニュースピーク」のお話や、自分の思考を騙す方法である「ダブルシンク」、「ポルノ課」や、「作詞機」など彼らの詳細な生活様式を窺い知れる用語の解説、そして何より「2 + 2 = 4と言える自由」とは何かなどなど……これらがあるからリアルなディストピアを感じることができたのに……

 

 しかも、これらが全カットされず、むしろほんの少し作中に残していたからこそ、ストーリーの流れを阻害してしまっているような気もしました。おそらくこの映画版を見ただけでは、主人公の彼女のジュリアが普段どんな業務を行っているのかが理解できなかったと思います。

 

 また、「オブライエン」に関わる部分もかなり説明不足感が否めません。小説ではウィンストンの心情描写の中でオブライエンに関してどういう人物かを描いていたし、実際の交流も複数回あったのに、映画版では急に出てきて急に信頼されて…みたいにとても唐突に感じました。「暗闇なきところ」の意味が理解できないのダメでしょ……

 

 

・まとめ

・世界観は原作に忠実

・ストーリーをなぞるだけなら十分

・不足した詳細が本質だったんじゃ……

 

 

 というわけで、今回は映画版の「1984年」についてのお話でした。

 

 原作と映画版の乖離はやっぱりどうにも逃れられないみたいですね……なんとかうまい落とし所は無いものか…

 

 

 ……そうだ!!忘れてた!!

 

 本作はグロ描写はほぼ無いと言っていいのですが、別な方が結構モロだしでやってるので、小さいお子様やご家族と一緒に観るのはよしときましょう。一瞬で場が凍りつきますので……

 

 

 

 

 

 

 

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無料配布キタ!!! 「バイオショック」シリーズをお薦めする話

 


バイオショック コレクション - PS4

 

 どうもエイトシーです。

 

 

 

 

 なんと、バイオショック」シリーズのリマスター三部作セットの無料配布がEpicゲームストアで始まりました!!

 

 私もシリーズ三作目の「インフィニット」は結構好きだったので、いずれシリーズ通して遊んでみたいと思っていたところでした。マジでEpic神!!

 

 というわけで、「バイオショック」シリーズをお薦めしたいと思います。

 

・「バイオショック」とは

 

 「バイオショック」は、2007年ごろに現在の2K irrational gamsより発売されたゲームで、日本でもxbox360PS3PS4向けに発売されたゲームです。もう随分前の話ですね…

 

 続編として「バイオショック2」、「バイオショック インフィニット」があり、今回無料配布になったのは、この三作品をHDリマスターしたセットになります。

 

・ゲーム性

 

 このゲームは、結構ゲーム性に特徴のあるゲームになっていて、無理やりある名称に落とし込むなら、FPSRPGになります。

 

 基本的なシステムはFPSになっていて、まぁとにかく敵を倒すことに主眼を置くのですが、FPSだからといっても対人戦に力を入れた昨今のFPSとは違い、あくまでも一人プレイ専用のゲームです。

 

 そのため、敵を倒していくごとに、RPG的な「レベルアップ」をされていくので、対人戦のFPSが苦手な人でも楽しめるFPSになっています。雰囲気としては、DOOMとかにも近い、古き良きFPSのような雰囲気を楽しめると思います。

 

 

・独特な世界観

 

 本作のもう一つの大きな特徴は、その世界観にあります。

 

 本作は、単純に「過去」とか「未来」とはちょっと違う、「新しいけど古臭い」みたいな世界観が特徴的です。近いゲームで言うと、「フォールアウト」シリーズとかが近いです。そんな不思議な世界観で構築された広いマップを歩き回れるので、かなり没入感を味わうことができます。

 

 このようなレトロフューチャー」的な世界観のゲームは数少ないので、これだけでも遊んでみる価値があると思います。

 

 

 

 

 という訳で、今回は「バイオショック」シリーズについてのお話でした。

 

 

 世界観も良し、ゲーム性も良しの良ゲームなので、ぜひぜひDLして遊んでみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ジャブローに散る!! 「HGUC ズゴック(シャア専用)」を作った話

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 どうもエイトシーです。

 

 最近は自分の用事やら仕事やらがだんだん忙しくなってきましたが……ガンプラに休みはありません!!

 

 という訳で、今回はHGUC ズゴックシャア専用)」のレビューを書いていきます。

 

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 「ズゴック」は、ジオン軍が開発したモビルスーツで……

 

 

 

 「これから地球攻めるけど、どうすればいいと思う?」

 

 「……あっ…俺、『地球は七割水でできてる』って聞いたことあります!」

 

 「それだ!!」

 

 

 ……という訳で、ジオン軍地球連邦軍の総司令部である「ジャブロー」に大量の水陸両用モビルスーツを送り込みました……人類は残りの三割に住んでるとも知らず……

 

 「ズゴック」はそのジオン水陸両用モビルスーツ、通称「ジオン水泳部」の一機で、作中で唯一公国の赤い方が乗ったモビルスーツです。潜入任務にこの色ってふざけてんのか……

 

 キット化は2001年、価格は770円です。もはや二十年近く前のキットです!

 

 

 

 

 

 

・ポイント

 

 まぁまず値段はバカほど安いです。直近で組んだバルバトスが千円ちょっとくらいなので、そこと比べても激安

 

 

eight-c.hatenablog.com

 

 

 値段的にはガンタンクとかとも近いですが、可動部品がめちゃくちゃ少ないガンタンクと違ってかなりよく動いてくれます。

 

 

eight-c.hatenablog.com

 

 

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 腕についたクローも一本一本独立で稼働するので、とてもかっこいいポージングが可能です。また、全身にくまなくボールジョイントが仕込んであるので、この価格、この時代のキットにしてはかなり細やかな表情をつけることもできます。「ジャブローに散る」で有名なあのポーズも……

 

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 このとおりです。ジムはいないのでガンダム君にやられてもらいます。

 

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 足裏のデティールもかなり繊細で、まさに「水陸両用モビルスーツ」の真骨頂を楽しむことができます。

 

 シールはモノアイとコックピットの二か所。モノアイの可動は無しなので、うまく改造してモノアイを稼働できるようにしたいですね……

 

 

 めちゃくちゃいいキットですが、欠点が一つ。可動部品にボールジョイントを山ほど使っているので、あまり保持力は期待できません。少しいじっているだけですぐプランプランになります。組んだ後は必要に応じてジョイントを渋くする加工が必要になるかもしれません。

 

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 という訳で、「HGUC ズゴックシャア専用)」のレビューでした。

 

 超低価格の割には「ズゴック」に求めるものはぎっしりとつまった最高のキットです。コスパでいうならエントリーグレード以上になるかもしれません。初心者の最初の一歩や、改造の練習にも最適なキットなので、ぜひ一度組んでみてください

 

 

 

 

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私たちオタクは「サンダーバード」を語らなければならない……という話

 


サンダーバード55/GOGO 日本語劇場版 コレクターズ・エディション(2枚組) [Blu-ray]

 

 

 どうもエイトシーです。

 

 

 映画「シン・ウルトラマン」が絶賛公開中。私もこの前IMAXで観てきました。

 

eight-c.hatenablog.com

 

 今回はそのお話じゃあありません。

 

 

 「ウルトラマン」や「仮面ライダー」が映画化によって再評価され、「機動戦士ガンダム」も新たにブームになり出し、アメコミ原作の映画が興行を掻っ攫い、「スターウォーズ」が新たなスタートを切りつつある昨今。今こそ「オタク」という存在についても考え直すチャンスではないかと私は思うのです。

 

 

 そこで、あくまでも「オタク」を名乗っている未熟者の私から一つ提案があります。

 

 

 ズバリ、私たちオタクは、「サンダーバード」を語らなければならない……という事です。

 

 

 

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 「サンダーバード」は、1965年にイギリスで放送されていた人形劇のテレビ番組です。世界中の災害に対して救助活動を行う”国際救助隊”の活動を描くストーリーで、日本国内でもテレビ放送され、数多くのファンがいる作品になります。

 

 

 「シン・ウルトラマン」を観た方の中で、↑の動画にピンときた方……鋭い!

 

 「禍特対」のメンバーの一人「滝くん」の机の後ろにどっさりと置かれていたプラモデルは、ほとんどが「サンダーバード」のものです。

 

 

 ……さて、どうして私たちオタクは「サンダーバード」を語らなければならないのか…

 

 まぁ要するに…

 

 「いい作品だから!!!!マジで観て!!!!最高だから!!!!!!」

 

 

 と言う話です。

 

 

・日本の作品への影響があまりにも大きい

 

 最初の日本での「サンダーバード」の放送から既に60年近く経ってしまいました。今でもちょこちょこどこかで放送されたりしてはいますが、それでも当時ほど「サンダーバード」を知る人は大きく減ってしまいました。これはあまりにも勿体無いことです。

 

 サンダーバード」は、世界中、日本国内のあらゆる作品の元ネタになっています。

 

 SF映画の名作と呼ばれる「2001年宇宙の旅」ですら、サンダーバードよりも後に作られた作品で、日本においても、「ウルトラセブン」の「ウルトラ警備隊」の設定や、めちゃくちゃに凝ったメカの描写などは、明確にサンダーバードの影響を受けています。「ケロロ軍曹」にも、本作をオマージュしたメカニックが数多く存在します。もちろん、庵野監督や樋口監督も本作のファンを公言しています。

 

 

 このように、日本国内、国外において尋常じゃない影響を残しています。

 

 何がそんなに彼らの心を掴んだのか……数多くありますが、その一つが”魅力的なメカニック”です。

 

 

 

 

・最高のメカニック

 

 …今は「男の子はみんな大好き」とか言うのは問題になるので、言い方を変えましょう……

 

 

 あなたの心の中の小学二年生男児に聞いてください!!きっとあなたの心にもいるはずなんで、探して聞いてください!!絶対に「すき!」って言うはずなんで!!

 

 

 サンダーバード作中には、メインで登場する「サンダーバード1号〜5号」、そのほかにもたくさんの魅力的なメカニックが数多く存在します。メカはみんな魅力的なので、今回は私の推しの一機である2号についてのお話です。

 

 そもそも、5機もあるメインメカの中で1号、3号の二機がロケット(大気圏内用、圏外用の棲み分け)なのが既に異常事態級にかっこいいのですが、この中に混じった2号はなんと”輸送機”なんです。

 

 

 

 "輸送機"がカッコイイなんて…と思う人もいるかもしれませんが、これが本っっっっ当にかっこいい…輸送用コンテナは分離合体するし、中からめちゃくちゃかっこいいメカが山ほど出てくるし、島の秘密基地の地形が変形して中から出てくるし…超かっこいいんです。

 

 このメカ以外にも、宇宙ステーションの5号や、潜水艦の4号、”墜落する飛行機をキャッチする”ためのメカである「高速エレベーターカー」などなど…魅力的なメカはたくさんあるので、あなたの推しメカもきっと見つかるはずです。

 

 

 ……あ、ちなみに私の本当の一推しは、サンダーバード2号から出てくるジェットモグラです。

 

 

・”救助隊”という特殊性

 

 もう一つ個人的に魅力だと思っているのが、"本作が「救助隊」の活躍を描いている"ということです。

 

 基本的に、このようなかっこいいメカが登場する場合は、怪獣だったり、怪人だったりと"戦う"というストーリーがほとんどになります。某菓子パンマンですら、最終的には戦っています。

 

 別にそれが悪いとは言いません。ただ、「サンダーバード」はそれらとは違い、本当に純粋に”困っている人を助け出す"というのがメインのストーリーで、その中でちゃんと"かっこいいメカ"を出すことができている、というのは、個人的にはポイントが高いところだと思うのです。

 

 

 

 

 

 というわけで、今回は「サンダーバード」のお話でした。

 

 現在主要サブスクではちょっと見れないので、試聴難易度は高いですが、それでも圧倒的に見る価値のある作品です。「時代」のせいで見られないのはあまりに惜しいので、本当に頼むから一度見てください。

 

 

 

 

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ネタバレなし 「シン・ウルトラマン」を観てきた話

 


S.H.フィギュアーツ ウルトラマン(シン・ウルトラマン) 約150mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア BAS60867

 

 

 

 どうもエイトシーです。

 

 先日ついにやぁっと「シン・ウルトラマンを観てきました。

 

 映画公開から既に二週間、ネタバレを徹底的に避け、米津さんの「M八七」を何度も何度も、それこそデジタルデータ擦り切れるくらい聴きまくりながら、「シン・ゴジラ」の復習もちゃんとやって万全の体制で挑みました。

 

 という訳で、今回は「シン・ウルトラマン」の感想を書き殴りたいと思います。

 

注:一応ストーリーに関わる重要な展開はネタバレは無いように書いています。それでも、神経質な方は、今すぐこのページを閉じ、そして映画館に行って観てきましょう。

 

 

 

 

・感想

 

 ……いやぁー………めちゃくちゃ良かった!

 

 私は公開が発表されてからさまざまなYouTuberやらが考察をしているのをみていて、どのような怪獣が登場するのか、どのようなストーリーになるのかは既に解説し尽くされていました。

 

 その上で、「シン・ウルトラマン」はちゃんと期待を上回ってくれていたと思います。

 

 

 

・やりたい放題映画

 

 えぇ、おそらく庵野監督の仕業でしょうが……ほんっっとうにやりたい放題やってます。

 

 映像から溢れんばかりのやりたい放題です。多分監督は、最初にウルトラマンで自分がやりたいシーンを一回全部書き出してから脚本考えているのでしょう。とにかく、ウルトラマンといえば!」みたいなシーンは皆さんの予想よりも遥かにたくさん入っていました。ウルトラマンにわかの私が言うんだから間違いありません。ウルトラマンのファンの方だったら絶対に損しない映画なのは間違いないです。

 

 本編のオマージュシーン以外でも、妙に作中のメカニック描写が凝っていたりと、随所にオタクならではのこだわりが染み出しているのはかなり個人的には高得点でした。

 

 

 ……あと、予告編で一つ大嘘がつかれています。詳細は伏せますがマジで大サプライズでした。

 

 

 

 

・「シン・ゴジラ」との相違点、共通点

 

 おそらく多くの人が気になっているのが、「シン・ゴジラ」とのつながりでしょう。

 

 はっきり言うと、「シン・ウルトラマン」は「シン・ゴジラ」とは、いい意味でも悪い意味でも別物の映画でした。

 

 まず、シン・ゴジラ」で特徴的だった映像表現のうち、「シン・ウルトラマン」に受け継がれたものは結構少ない印象でした。シン・ゴジラ」では、役者さんの演技からストーリー展開、カメラのアングルからも緊張感があふれるようでしたが、「シン・ウルトラマン」では、そのすべてにかなり余裕を持たせているような印象でした。多分ミリ単位でカメラの位置決めてたり、役者さんに演技の幅を許さなかったり……などの厳しさはなかったんじゃないかな?

 

 ただ、それでいて一昔前の映画のような画面転換や、現代感をあえて強調するような描写、一発では理解しがたい早口専門用語乱射は健在で、ちゃんと「シン」シリーズの系譜を感じ取ることができると思います。

 

 また、受け継がれなかった部分に関しても、ちゃんと「シン・ウルトラマン」としての独自色を残すようなストーリー設定、展開になっているので、マイナスな印象は決して受けないようになっています。より生き生きと、よりドラマらしい作品としてちゃんとおもしろいと思います。

 

 

 …ちなみに、ストーリー上の”つながり”については、劇中であえて考察の余地をのこすような表現をしていたので、ぜひご自身で確認してみてください。

 

 

 

 

 

 

・唯一の問題点は……

 

 ……と、ここまで大絶賛の「シン・ウルトラマン」でしたが、一つだけどうしても気になった点……というか”悲しくなった”点があります。

 

 

 ズバリ、「恐らく予算の都合で、明らかに質が落ちている部分がある」ということです。

 

 例えばCGに関して。造形はかなり素晴らしかったのですが、CGの質がゴジラよりさらに悪かったような印象があります。たしかに、ハリウッド級のCGを期待するのは間違いかもしれませんが、それでも、数十年後に「面白いけどCGがよくないなぁ……」と思われかねない程度には質が低いです。

 

 また、映像の画質、品質も、明確に落ちていることが分かるカットが複数存在します。どうも撮影にiPhoneを使用したらしいので、その部分で画質が落ちているのかな…といった印象です。

 

 

 ……本作についてよく聞く噂として、シン・ゴジラの時よりも予算が少なかった」というのがあります。真偽は不明ですが、このあたりの不満点はそれらの噂とかなり符合する部分があるように感じます。

 

 そして、もしもそれが本当だとしたら、もはや日本映画は他外国の映画には絶対にかなわないのかもしれないなぁ……なんて悲観してしまいます。

 

 まぁ、↑の欠点を補って余りあるほどには面白い映画だったので、ぜひ見て下さい。

 

・次回作?

 

 これも詳細な出所は不明ですが、「シン・ウルトラマン」は元々三部作で構成されていて、続編に「帰ってきたウルトラマン」「シン・ウルトラセブン」があるらしいです。

 

 現状の日本の状況、庵野監督の状況的にまだ不確定要素がおおきいですし、今作は今作としてちゃんと完結しているので、無理にも続編を作るような作品ではない……とは思いますが、

 

 いや、みたいでしょう!!!!

 

 ちゃんとウルトラマンが大好きな人がつくった映画が面白くないはずがないんです。作れば絶対当たるんだから、ぜひとも続編を作ってほしいところです。

 

 

 という訳で、今回は「シン・ウルトラマン」を見てきた感想でした。

 

 ……私は今まで、そうしょっちゅう映画館に行くような人間ではなかったのですが、この一年ですでに二度も映画館に行ってしまいました。

 

 なんならもう一周「シン・ウルトラマン」見てきたいくらいです。……マジでいこうかな……

 

 

 

 

 

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「映さない」映画!? 「Old(オールド)」をみた話

 


オールド(吹替版)

 

 どうもエイトシーです。

 

 最近はちょっとずつ夏っぽくなってきましたね。今年の夏は海に行きたい……

 

 という訳で、今回は「Old(オールド)」という映画の感想を書き殴りたいと思います。ネタバレは無しです。

 

・あらすじ

 主人公の家族はどことなく関係がギクシャクしたガイとプリスカ、娘のカーラと息子のトレント。ある日彼らは家族旅行で南の島に訪れる。一家は支配人の勧めでホテルのプライベートビーチへと向かう。そこにはこれまた訳ありそうな外科医の家族と看護師の夫婦、そしておひとり様の有名ラッパーがいた。休暇を満喫していた彼らだが、突如女性の死体を発見してしまう。ビーチを出ようとする彼らだが、彼らの体にも少しずつ異変が起き始め……

 

youtu.be

 

 

 監督は、「シックス・センス」などで有名なM・ナイト・シャマラン監督です…見終わってから知りました。

 

 

 

 

 

・ポイント

 

 まず大前提に、このビーチでは謎の怪現象によってそこにいる人間の時間を早く進めてしまいます。普通の人間が一生かかってするような成長がたったの数時間で終わってしまう…そんな映画です。

 

 んで、その辺の設定はもちろん面白いのですが、そこの面白さはまぁ想像すりゃわかることなので、今回はこの映画の別の側面から面白さを書き殴ります。

 

 この映画の素晴らしい点、それはズバリ「映さなさ」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・映さなさ 

 

 おそらく予告の動画でわかる人ももちろんいると思いますが、この映画はかなり「ホラー的」な要素を組み込んでいます。どうも監督はそうは思っていないようですが、「一瞬で老けてしまうビーチに閉じ込められる」なんて絶対サスペンスホラーの設定です。

 設定がホラーめいてるので、この映画にもそこそこご遺体が出てきたり、ご鮮血がお吹き出しになったり、お刃物をおぶっ込みされる描写があったりはします。そのようなエグいゴア表現はホラー映画ではお馴染みですが、この映画では、その描写が直接映像として出てくることはほとんどありません。

 基本的にはそういう場面ではわざと視点を周りにずらして表現されるので、”それを見ている周りの人の表情”とかの映像と一緒に、何だかヤバそうな音が後ろ側から聞こえてくる…という、「映さない」ことでむしろ生々しい描写になっています。

 

 

 また、シャマラン監督はコメンタリーの中で、「意図的にカメラをずらすように表現している」というふうにコメントしています。具体的には、ある登場人物が何か説明をしているときに、その登場人物ではなく他の周りの登場人物にカメラが行くようなカメラワークになっています。こうすることで、「この瞬間も時間は過ぎ去っている」という”時間の残酷さ”を間接的に表現しているのだそうです。

 

 しかも、これらの特徴的な画面構成と、作品の大きな設定である「時間が早く過ぎる」がかなり上手く噛み合わさる部分があり……ネタバレ回避のためにここまでにしますが、とにかく、私はこの映画でシャマラン監督の凄さを体感することができました……マジで天才…

 

 

 …あ、ただ「映す」場面もちゃんとあって……というかかなりエグい部分を包み隠さずやりやがったので、間違ってもお子さんと一緒に見るのはやめましょう。

 

 

・作中設定について

 

 もう一つ。

 

 この映画ではいかにもな怪現象が巻き起こるので、「不条理系」なホラーのように見えますが、実はこの作品、明確に悪役が存在します。そして、全ての不可思議な現象にある程度ちゃんと回答が用意されています。なので、そういった部分もちゃんと推理をしながら見ていくこともできるので、「ただの不条理ホラー」には止まらないいい具合の「サスペンス要素」も高評価です。

 

 

 という訳で、今回はシャマラン監督の「Old(オールド)」の感想でした。

 

 今回の映画が初めてのシャマラン監督作品になりましたが、マジでめちゃくちゃすごいんですね!

 

 ……「シックスセンス」も見ないと…

 

 

 

 

 

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