CCP ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序 リリス スタチュー 全高約400mm ノンスケール 塗装済み 完成品 フィギュア
どうもエイトシーです。
最近重い腰を上げてエヴァを見始めています。まぁ当然に難易度が高いので、試聴と同時に調べ物をかなりしています。
本来ならばエヴァといえば意識の高い、かつ深ーい考察をするものですが、「シンエヴァ」が公開されはや一年近く経った今更に考察も何もありません。なので、今回の記事はあくまでもエヴァ初心者私が「これは覚えとかなやな…」というのをメモっておくものになります。エヴァ詳しい人にとっては全然常識だと思うので、暖かい目で見てください。
前回はこちら
・使徒、アダム、イヴ
今回は、エヴァンゲリオンという作品の中での人類の創生神話のお話をしたいと思います。
エヴァの世界観では、我々の世界でよく知られているような進化論的世界観に追加される形で創世神話が作られていますので、そこの解説です。
はるか昔、生命体のいない地球の南極に”白き月”と呼ばれる物体(”生命の種のようなもの”とも、”乗り物に近い”とも言われている)が降り立ち、中に入っていた「アダム」が、次々に「使徒」と呼ばれる存在を生み出します。
しかし、それから少し遅れて、地球上、相模原の周辺に”黒き月”と呼ばれる物体も降り立ちます。そして、その衝突の衝撃により、アダムと使徒たちは休眠状態に入ってしまいます。そして、黒き月の中に入っていた「リリス」は、体内からL.C.L(ここでは生命の源的な何かしらです)を海に放出し、それが現在生きている生命体の元になりました。つまり、我々人類はリリスが作った”使徒”の一種な訳です。新劇場版作中でカヲル君が人類のことを”リリン”(聖書ではリリスとアダムの子)と呼ぶことがチラチラあるのはそのためです。
・生命の実、知恵の実
しかし、同じ「使徒」にしては、我々人類といわゆる「使徒」とはかなり違った性質を持っているように思います。これは、アダム、リリスの持っていた性質の差で、具体的には、「生命の実」と「知恵の実」の差であると言われています。
「生命の実」というのは、元々旧約聖書にて言及されていたもので、この実を食べた者は”神と同等の永遠の命”を得ることができると言われています。
エヴァ作中で、アダムはこの「生命の実」を持っていたと言われており、それ故、アダムの生み出したいわゆる「使徒」はほとんどの攻撃に対して無敵になっているのです。
対して、リリスが持っていたのは「知恵の実」と呼ばれています。これも元々聖書で言及されていたもので、「イヴがかじったりんご」と言えばピンとくる人は結構いるはずです。
エヴァ作中のリリスはこの「知恵の実」を持っていたと言われており、その為にそこから生み出された我々人類はこの”知恵”を持って繁栄することができた…とされています。
・聖書の中における”アダム”、”リリス”、”イヴ”
このように、エヴァが聖書からかなり影響を受けているのは理解できたと思います。
と、ここで聖書におけるアダムとリリス、そしてイヴについての話をしましょう。
日本においても、「最初の男性アダム、最初の女性イヴ」というのはなんとなく知られていると思いますが、そのアダムが実はバツイチらしい…という話はちょっとマイナーかもしれません。
元々、アダムには自分と同じように作られた「リリス」というお嫁さんがいました。が、夫婦喧嘩(どうも夜のあれこれで揉めたらしい…)によって二人は別れてしまいました。そこで、寂しげなアダムのために神はアダムの肋骨を引っこ抜いてそこから「イヴ」を作りました……とんでもねぇ話だな…
ちなみに、聖書の中でイヴはアダムの肋骨から生まれたと言われていますが、エヴァンゲリオン作中においても、エヴァ(イヴ)の”ほとんど”がアダムの体の一部から作られているという設定があります。おまけに、”EVANGELION"という単語の中には、エヴァ(イヴ、EVA)と使徒(天使、ANGEL)という単語の両方が入っています。
という訳で、今回は使徒、アダム、リリスの設定をメモりました。
そもそもの聖書が複数の民話の集合体ゆえにあれこれ矛盾や考察の種になるので、それを基にしたエヴァもどこまでその基にのっとって作られてるのかを考えると考察が止まらなくなりますね。もっと考えてるのか、そこまで考えてないのか……